第6章 戦支度※
ジェハに頭を撫でられながら、お互い息を整える。
「、、ディア。」
『ん?』
「もう止めないよ。でも無茶はしないで。無事に戻って来て。」
『うん。』
ジェハもあたしも分かってる。
そんな約束、気休めでしかない事。
無意識にお互い手を出しギュッと握り合う。
「、、阿波に、平和が戻ったら、二人で一緒に住もう。」
『、っ』
「時々、ギガン船長とも飲んでさ。僕は漁師かな。皆に教えて貰うよ。」
『ふふ。似合わなそう。』
「ずっと一緒に居よう。」
『、、うん。』
分かってる。
もう、別れは近付いているんだ。
ー戦支度ー