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空翔る龍に恋をして

第3章 三人目の龍


戦いが終わり、皆疲労で脱力する。


「どうしたんだい、ジェハ。やけに静かだね。」


怪我人の手当てをしていると、少し離れた所でギガン船長のそんな声が聞こえて思わず反応して見てしまう。


「んー、ちょっと。昨日から右足が疼いてね。」


その言葉に、あたしの心臓はまた騒ぎ出す。


「どうせ気持ちいいんだろう?」


「実はちょっと♡」


「踏んでやろうか。」


「ありがとう船長。もう大丈夫♡」


そんなふざけたやり取りをする間も、あたしは冷や汗が止まらない。
嫌な予感がして仕方ない。


「なんだろうね。今までこんな事はなかったのに。」



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