第3章 三人目の龍
「じゃ、先に行くね。」
その日の夜。
クムジが密輸した麻薬を運ぶという情報を掴んだ為、その船を襲撃する。
先行してジェハがクムジの船に潜り込む為、看板に立った。
『、ジェハっ。』
思わずその手を掴んでしまう。
ジェハは一瞬目を見開くも、すぐに優しい笑顔になる。
「大丈夫だよ。失敗はしない。」
『、、うん。気をつけて。』
「ディアも、気をつけるんだよ。」
そう言うと闇に染まる空に翔て行った。
「さ、あたしらも行くよ。」
ギガン船長の言葉に、皆持ち場につく。
「ディア。」
『はいっ!』
グッと拳を握り、真っ直ぐクムジの船を睨み付けた。