第3章 三人目の龍
それから数日。
ジェハは時々水平線を見つめながら怖い顔をする事が増えた。
どうかしたのか聞いても、何でも無いよとはぐらかされるだけ。
あたしの胸はドキドキと嫌な予感を感じてる。
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「女ってのはねぇ、感が鋭いんだ。隠せば隠す程、不安を煽るんだよ。」
夜、看板に居たジェハの後ろからギガンが声をかける。
「うーん。僕の一挙一動に踊らされるディアも、また可愛いね、、って、痛い痛い。」
ジェハの頬を、煙管を蒸かしながら踏みつけるギガン。
「あたしの可愛い娘を不安にさせてんじゃないよ、鼻タレが。」
「、、本当にね。」
ジェハが困った顔をする。
「ふん。図体ばかりデカくなっても、馬鹿のまんまだね。」
そう言い捨てるとギガンは船内へと戻って行った。
ジェハは、空を見上げて深い溜息を吐いた。
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