第2章 恋の始まり
ふと目が覚めると、目の前にはまだ眠るジェハの顔。
男の人なのに、綺麗な顔をしている。
幸せ過ぎて、まるで全て夢だったんじゃないかと思ってしまうけれど、下腹部から腰にかけて響く鈍い痛みが現実だと教えてくれる。
無意識に手を伸ばしてジェハの頬に触れると、気付いたジェハの瞼がゆっくりと持ち上がった。
「おはよう。」
優しく微笑むジェハ。
『おはよ。』
あたしも返すと、伸びてきた手に頭を撫でられる。
「身体、平気かい?」
『、っ、うん。』
なんだか恥ずかしい。
しかも気付けば、布団をかけてはいるけどまだお互い裸だし。