第2章 恋の始まり
町で宿をとり、用意された部屋に入った瞬間ジェハにグッと抱き寄せられると、先程と違い噛み付くような荒い口づけをされる。
『、っ、ジェっ、ハ、、』
そのままズルズルと布団になだれ込むと、ジェハがあたしを組み敷く。
ジッと欲望に燃える瞳に見つれられ、ゾクリと身体が疼く。
「ずっと、こうしたかった。」
『、っ』
切なそうジェハの表情に、何故か胸が痛む。
「ごめんね。優しく出来ないかもしれない。」
困ったような顔をするジェハ。
そっと自分の手をジェハの頬に寄せた。
『ジェハになら、何されてもいいよ。』
「、っ、、ったく、君は。」
はぁ、と深く息を吐くジェハ。
「努力はするね。」
ジェハが何かに耐えるような表情で小さく笑った。