第2章 恋の始まり
『、はぁ、』
「もしかして、息止めてた?」
ジェハがクスリと笑う。
濡れた唇で色気たっぷりにあたしを見るジェハに、カァと顔が赤くなるのが自分でも分かった。
それを見てジェハが一瞬驚いた表情をすると、すぐにニッと笑う。
「帰る?」
『え?』
「それとも、宿とる?」
『、っ』
グイッと腰を引き寄せられる。
その意味が分からない程、子供じゃない。
「どうする?」
あくまでもあたしに決めさせるつもりらしいジェハ。
でも腰に回る腕には力がこもっていて、離す気は無いと言わんばかりだ。
『、、、、る、』
「ん?」
『、宿、、とる、。』
あたしの言葉を確認すると、ジェハが嬉しそうに笑った。