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不確かな idea 〖 呪術廻戦 〗

第8章 living for love 【七海建人】前編


二度目の不意打ちの笑顔に ドキッとした瞬間、七海さんの顔が曇った。

「おいおいおい、七海。おいおいおいーーーっ!
 何、抜け駆けでデートしてんの?七海ぃー」

私の頭の上から聞こえたのは

「五条さん?」

「なんで女の子と食事に来てるのに、こんな安いファミレスなんだよっ」

そう言いながら、なぜか私の横にストンと腰を降ろす五条さん。

そして

「先生っ!ナナミンのデートの邪魔しちゃ悪いって!」

ピンクの髪の毛の男の子が言った。

「デートではありませんが 虎杖君、この人どこかへやって下さい」

「そんなの無理だよぉーナナミーン」

そう言いながら、ちゃっかり七海さんの横に座る、ピンクの頭の少年。

「ちゃん、こっちは僕の教え子」

「どうも、虎杖悠仁です!お邪魔しちゃって、何かすんません!って、いいの先生!?ホントに!?」

「いいの、いいの!ね、ちゃん」

「あ、えっ!?私?」

五条さんの聞き返しに、どう答えていいか少し焦っていると

「せっかくの料理が不味くなるので、あちらに行って下さい」

七海さんが冷たく言い放った。

「酷い事 言うよね?七海ってさー。ダメだよ ちゃん、こんな男にひっかかっちゃ」

「だからそんな事、言っちゃダメだって!五条先生!あ、すんませーん!おなしゃーす!」

あ、やっぱこの席でオーダーするんだ。
まぁ、いいんだけど。

「すいません。騒がしくなってしまって」

私の表情を読んだのか、七海さんが謝ってきた。

「大丈夫ですよ」

それも本音。だって、何を話していいのかわかんなかったから。


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