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不確かな idea 〖 呪術廻戦 〗

第6章 Femme fatale 【五条悟】後編


皆でワイワイといつものお寿司屋さんに行くと、私の紹介をなぜか虎杖君が皆にしてくれた。

とりあえず、男性は私に触れないこと。特に呪術師はかなりの痛みがお互いに走ることも。

でも今日のことで、呪術師でも女性と動物?は大丈夫なこと、そして私に備わってる力が少し分かった。

だからと言って、まぁ私は何もしないし、できないんだけどね。

あれ?

そう言えば、さっきからあの男の子、話してないなぁ。
なんて思って、口元を隠した男の子を見ていると、口元隠していた服を下げてニコっと笑い

『お お と ろ』

と言った瞬間

「おおとろ」「おおとろ」「おおとろ」「おおとろ」「おおとろ」「おおとろ」……

五条さん以外、皆が大トロをオーダーした。
もちろん私も!?

いやそれより板前さんが、もう大トロしか握ってない!?
何が起きたのか、頭の中が混乱していると五条さんが

「棘は呪言師なんだ。あー皆、またわざと聞いちゃってるな。悠仁は高いネタあんまり食べないのになぁ」

その後も高いネタばかりを口にする棘という少年。気づけば私も普段は食べないような高級なネタばかりを食べていた。

おまけに……


食べすぎた……

「おぉーい、棘。ストップ、ストップー ちゃんが、満腹だ」

「えっ!?もう!?」

びっくりした顔で、野薔薇ちゃんが聞いてくる。

「野薔薇ちゃんも真希ちゃんも、そんなに細いのによく食べるんだねっ!?」

「まぁ、身体が資本だからね」

真希ちゃんが大きな口を開けて、雲丹が乗った軍艦を頬張った。

「たしかに……」

呪術師なんて、精神的にも体力的にもキツそうだもんね。

「こんなことなら、もっと持ってくればよかったぁ~」

横に置いていた紙袋をチラリと見た。



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