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不確かな idea 〖 呪術廻戦 〗

第6章 Femme fatale 【五条悟】後編


「え?まさかパンダ君も?」

「呪術師っす。俺の先輩」

顔を上げるとパンダ君がウンウンとうなずいている。

「そうなんだ……でも、大丈夫だよ?少しの違和感もない」

触れても痛くない。それが嬉しくてまた抱きしめた。

「そいつオスだから、あんま近寄んない方がいいよ」

ぐいっ と後ろに腕を引っ張られた。

「あ、そうだね。つい可愛いくって……」

その引っ張られた先を見てびっくりした。

「やだ!こんな美人なのに!!!顔、腫らしちゃって!大丈夫なの!?」

「アンタ、五条先生の彼女のワリには、いいとこに気付くじゃない」

「いや、彼女じゃないからね」

そう言って、女の子の腫れた顔を撫でると

「あれ……?腫れが……」

「引いてきた……?」

一斉に皆が私の顔を見てきた。

「な、何っ!?どういうこと?」

焦って声を上げる私に五条さんが

「反転術式……?いや、少し違う。真希、お前も撫でて貰ってみてよ」

そう言われて前に出て来た眼鏡の女の子。

「ちょっと!なんでこんな美人が大ケガしてるの!?」

「いや、そんな大したケガじゃ」

「ううん!ダメ!こんなに綺麗なのに……」

そう言ってケガを負った箇所を撫でていくと

「なんで?見た目だけ治ってるわ。これ」

ボソッと真希と言われた子が呟いた。

「あーーーやっぱり、見た目を変えちゃう術式みたいだねーだからケガが治ったわけじゃないよ」

「へー、んじゃ、俺も……って!!!」


バチぃぃぃぃ!!!!

手を出してきた虎杖君に思わず触れると、また思いっきり静電気が走った!!!

「悠仁もちゃんも学習しないね」

ケラケラと笑う五条さん。
そして涙目の私に、

「ごめんっ!ごめんなっ!!!」

めちゃくちゃ謝ってくる虎杖君がいた。


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