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不確かな idea 〖 呪術廻戦 〗

第5章 Femme fatale 【五条悟】中編


高級そうなカウンターで、私は何故かど真ん中に座らされ、虎杖君と五条さんに挟まれていた。

「さんは、それいつも持ち歩いてるんすか?」

バッグから顔を覗かせていたクマ吉を指差し、虎杖君が聞いてきた。

「え?ううん。なんだか今日は連れてきちゃっただけなんだけど、虎杖君は……好きなの?そーゆーの」

虎杖君の膝の上には、うーーん、遠慮がちに言ってきキモかわいいぬいぐるみが鎮座している。

「いや!全然っ!!!俺も最近ずっとコイツと一緒にいるから、連れてきちゃっただけでー」

「ふーん?ねぇ、ちょっと見てもいい?」

「あ、あーーーいいっすけど……」

その時、何故か五条さんの顔をチラっと見た虎杖君。

「?」

そして、そっと渡してくれた。

「うーん、これ何かのキャラクターなの???」

両手で受け取った私が、そのぬいぐるみを抱いて聞くと、虎杖君は凄くビックリした顔をしていた。

「いや、それうちの学園長の手作りなんですけど……え?ええっ?さんも、なのっ???」

「な、何が!?」

思わず振り返って五条さんの顔を見ると、その向こうにいた七海さんまでもが、ビックリした顔をしていた。

「おっと!力 入れすぎちゃダメだよ ちゃん」

ぬいぐるみが突然、カウンターパンチっっっ!?と思った瞬間、五条さんが助けてくれた。

「な、何ですか今のっ!?」

「まぁ、まぁ。悠仁、ちょっとそのクマ 触ってみてよ」

「いいんすか?」

五条さんが私のクマ吉を触るように言ったから、律儀に聞いてくる虎杖君。

頭ピンクだけどいい子だなぁー見た目で判断しちゃ、ダメだよね。

「どうぞ」
私がニッコリと笑って、クマ吉を手渡そうとするんだけど……

「あれ?」





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