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不確かな idea 〖 呪術廻戦 〗

第5章 Femme fatale 【五条悟】中編


タクシーが着いた先は……

私が聞いたこともないような、いかにも高級そうなお店だった……

「あのぉ、くるくる回るトコでいいんですけど」

「デートなのにー?」

私の視線に合わせ、腰を屈めて聞いてきた。

「いやいや、生徒同伴でしょう!?」

私が顔の近さに焦って後退りをすると、トンっと背中に何かがぶつかり、軽い静電気が走った。

「後輩二人も一緒ですよ」

「あ!七海さん!」

「こんばんは」

礼儀正しく頭を下げてくる七海さんに、私も頭を下げた。

「こんばんは」

頭を上げてよく見ると、もう1人スーツの男性と赤いパーカーを着たピンクの頭!?の男の子がいた。

「伊地知はいいとして、七海も来たのー?」

「えぇ。今日は誰かさんのせいで時間外労働させられましたのでね」

「えぇー、誰だろー?」

とぼけたフリをする五条さんだけど、明らかに五条さんのせいなんだよねこれって。

「なぁ!先生っ!早く紹介してくれよっ!!!先生の彼女っ!!!」

ピンクの頭の男の子が大きな声で叫んだ。

「ちが、、」
「違うよー悠仁。彼女じゃない。婚約者だ」

「違いますっっっ!!!」

七海さんと後ろのスーツの男性から憐れみの視線を感じた……

「えぇーっ、何?どっちなの?先生」

「うーーーん、候補ってトコかな?」

「なぁーんだ、せっかちな男は嫌われるよー」

「そぉ?僕ほどゆとりのある男はいないと思うけどなぁー」

なんて言ってる五条さんを無視して、ピンクの男の子が挨拶してくれた。

「俺、虎杖悠仁です!よろしくおなしゃす!!!」

元気に頭を下げてから、手を差し出してくれた。

「えっとです。初めまして」

そう言って、差し出された手を握り返そうとしたら、、、




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