第5章 Femme fatale 【五条悟】中編
「え」
「君だから。その明るい性格に、それだけの呪力を抑え込める力が傍にある。きっと君なら……」
五条さんが、私の手を握ろうとしてきた
バチイイイッ
さっきの数倍は大きい静電気が私たちに流れた。
「っーーー」
「ははっ、今のはちょっと効いたなぁー油断してた」
ケラケラと笑う五条さんに
「涙が出るほど、痛かったんですけどっ!?」
笑えない私。
「これだけ守られてる君になら、託せそうだからさ」
また碧い瞳で見つめてくる。
「な、何を……ですか」
やっぱりドキドキとしてしまい、思わず聞き返すと
「僕とのこ・ど・もっ」
「いたーーーーっ!!!」
今度は私の頬を触ろうとした五条さん。また思いっきり、静電気が走ったみたいだけど、どうやら痛みを感じたのは私だけのようだ!?
「もうっ!お触り禁止ですっ!!!痛いの私だけじゃないですかっ!!!」
「えー、ちゃんってほっぺも手も、柔らかそうで気持ち良さそうなのにーーー」
「絶対禁止!!!もうやだっ!!!怖いより痛い方が強いっ!!!」