第1章 first contact ...
はぁ~~~
てかさぁー!あんたが他に好きなヒトでも出来たんじゃないのっ!?私のせいにしないで欲しい!!!
せっかくの休みなのにっっっ!!!
今日は!今日こそは!!!
出掛ける気 まんまんだったのにっっっ!!!
一人でも出掛けてやるっ!!!
一人でも行きたかったお店に行くもんねっ!!!
…………
買いすぎた……
まぁ、明日、お店に持って行けば、店長も食べてくれるだろう。
視線を下げたその先には、両手に大量のパンがぶら下がっている。
……まぁ、でもほんと買いすぎた。
少し休憩でもしたいなぁ……
なんて、思ってふと周りを見れば
あぁっ!!!あのパンケーキ屋さん!!!誰も並んでない!!!
いっっっつも大行列なのにっっっ!!!
嵩張るパンを抱えて、お店の前に到着すると
「いらっしゃいませ~~」
可愛いフリルの付いたエプロンを着た店員さんが、声を上げる。あー美味しいお店はユニフォームまで、可愛いなぁ~~~なんて思っていたら、
「お二人様ですか?」
へ?どう見ても一人じゃない?
「いえ、一人です」
「失礼しました。では、後ろのお客様はしばらくお待ちくださいね!お席が空き次第ご案内致します」
後ろ…?あれ?私、誰か追い越して来たかな???思わず振り替えると……