• テキストサイズ

不確かな idea 〖 呪術廻戦 〗

第2章  bump into him


「怒ってなどいません。そういえば、あの“惣菜パン”はカスクートと言う名前でしたね」

ふっ、と笑った七海さん……

「ふふ、名前あるの知りませんでしたか?」

私も安心して笑いが零れた。

「ええ。特に気にかけたことがありませんでしたので。これも久しぶりですね。1つ頂きます」

そう言ってカスクートを手にとり、レジの前に置いた。

「あ、七海~これも一緒に買ってよ」

そう言って、トレーに山盛りの甘い系のパンを乗せて立っている五条さん。

「……」

無言で睨みつける七海さんを五条さんがスルーし、今度は私の方を見てニッコリと笑ってきた。

「パンケーキのお礼にこれ、どお?」

「多すぎじゃないですか?」

何個乗ってんの?それ?ってぐらい山積みだ。

「だって今度、お礼にって」

「いや、いくらなんでも多いですよ、それ」

「えーーーっ、ほら、皆が俺を待ってるって言うから、皆の分もさぁー」

「じゃあ、これも全て貴方が支払って下さい」

七海さんが自分のカスクートも、五条さんに付き出した。

すると五条さんがニヤリと笑い

「俺に借り作ると高いよ?」

「いえ、探しに来た私に対する“礼”でしょう。これは」

「えええーーーっ!!!何、それーーー」

「ほら、早く行きますよ。それ、全部下さい。この人が支払いますので」

「はーい!」

ぶーぶー文句を言う五条さんに、素知らぬ顔の七海さん。

仲がいいなー七海さんも先生なのかなー?
なんて思いながらレジを打ち、パンを袋に詰めた後、

「あ!ちょっと待って下さいね」

私は厨房に入って。またすぐに出てきた。

/ 74ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp