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不確かな idea 〖 呪術廻戦 〗

第2章  bump into him


「おっと、、、」

私と元カレの間に、パッと五条さんの長い腕が入ってきた。

「ダメだなー、そんなに近付いちゃ」
「アンタに関係ないっ!!」

店内で大きな声を上げる元カレ。
他にお客さんがいないのが救いなんだけど……

このヒトって……こんなヒトだったっけ……?
なんか、なんだか……顔付きが……

違うヒト?ううん。間違いなく元カレなんだけど……
なんだか、怖い……


そう思った瞬間、五条さんが元カレの頭の上を、
ピンっと、指で弾くと

元カレは突然、キョロキョロと周りを見回し

「あれ……俺っ……何でここに……?」

我に返ったかのように、呟いた。

「君、これからデートでしょ?早く行った方がいいんじゃない?」

「あ!そうだった!じゃあな っ!」

そう言って、足早に店内を去った元カレ。


……デート?は!デートって言った!?
やっぱ、アンタの方じゃないの!?他に好きなヒトって!!!

やっぱりムカムカしていると、さっき閉まったばかりの自動ドアが開き

「何をしているんですか?こんな所で。さっさと祓ってやればいいものを、」

スーツ姿の背の高い男性が、元カレと入れ違いで入って来た。

「あっ!カスクートさん!!!」

「……」

「何?七海って名前、カスクートって言うの?」

「そんな訳ないでしょう」

あれ?もしかして、、、この二人って

「お知り合いなんですか?」

私の質問に五条さんは、カスクートさんの肩を抱いて

「そうだよ」
「いえ。存じません」

不機嫌そうな顔のカスクートさんは、間髪入れず肩にある手を払いながら言った。

……

いや、それ私でも解る嘘だよね……
でもそんなことより、、、



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