第2章 bump into him
はず、なんだけど……
「ええっと、、、これ?どーいう状況なんですかね?」
「こっちが聞きたいんだけど?」
お昼のピーク時間を過ぎて、明日の仕込みをしていたると、レジに立っていた同僚から声がかかり、店内に行くと
目の前には今、、、
先日、別れたばかりの元カレと……五条さんが立っている。
「あ、ちゃーん!来ちゃった」
「っ……!」
「……」
何故か、昔 流行ったテヘペロのポーズをとる五条さんと、怒り心頭といった顔の元カレ。
五条さん……でっかくて邪魔だけど……可愛いな。
だけど、あの目隠しが最高の威圧感を与えている。
「えっと……いらっしゃいませ?」
「いや僕はいいけど、この人はいらっしゃらない方がいいんじゃないの?」
長身の五条さんが、元カレの頭の上で指を差している。
「あ、あんたに関係ないだろっ!?」
「いや、私にも関係ないかと……」
思わず口に出すと
「いやぁ~ちゃんも、なかなか言うねぇ~」
五条さんの軽口に
「私がフラれたのに、ねぇ?」
思わず返事をすると、
「えっ!?あんたまた、フラれたのっ!?」
後ろから同僚の声が聞こえた。
五条さんが、後ろを向いて肩を震わせている。
同僚は手を合わせて、ごめんごめんと肩を竦めた。
すると突然
「お前が好きだったのは、コイツなのか!?」
元カレが、グイッと私に近付いてきた!