第11章 真実
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「なんか、最近…喜八郎と一緒にいること多いね…」
『えっと…いろいろありまして…』
先日の用具と作法の共同任務から数日後・・・
今日は各部屋でのんびりと過ごしている最中だったが・・・
なぜかタカ丸と若月の部屋に喜八郎が入り浸っているのだ。
そもそも、あの任務以降喜八郎はほぼ彼と一緒に行動するようになったのだ。
喜八郎曰く、「君のせいでこの前の任務で怪我したんだから、僕の世話をして。」という口実で常日頃一緒にいるようになっていたのだ。
そして今日も、タカ丸と彼の部屋に入り浸っていており今も鉄扇を磨いている彼の膝枕でくつろいでいるのだ
「若月~。お菓子」
『さっきお煎餅食べたでしょうが。オレの秘蔵の…』
「お腹すいた~。あ、それか落とし穴堀りに行こう」
『絶対嫌だ…』
2人のそんな会話にタカ丸はニコニコしながら作法委員から借りた首実検用のフィギュアで髪結いの練習をしている。