第20章 最終章 未来
彼女は、食堂をゆっくりと見渡し全員の顔を見る。
全員が彼女と目が合うとにっこりと笑い彼女の名前を呼んだ。
彼女もそれを見て、思わずにっこりと笑った。
「それじゃ、改めて・・・」
と、彼女の肩に手を置いたタカ丸が代表して音頭を取る
すると全員が声を揃えていった。
「和歌菜!!」「和歌菜先輩!!!」
「ようこそ!!!忍術学園へ!!!!」
新しい自分だけの制服に・・・
自分の事をこんなにも慕ってくれる後輩・・・
いざという時に頼りになる先輩・・・
自分の事を信頼し守ってくれる同級生・・・
この時、彼女の心の中がずっと知らずにいた幸福感が溢れていた。その感情に押されて涙をス…っと流してしまったが、すぐに拭ってとびきりの笑顔をみんなに向けて、彼らの言葉に答えた。
『…編入してきました、若月和歌菜です!!これからも、よろしくお願いします!!!!』
この先、忍者のたまごの忍たま達が進む先は暗い闇かもしれない。
でも、彼女はこの先どんな未来が待っていても・・・
彼女のこれからの幸せのお話は、まだまだ続くだろう
*終*