第10章 実習
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「失礼します。おっ?仙蔵。」
「おっ、留三郎。お前も呼ばれたのか」
食満が学園長の部屋に行くと、すでに同じ6年の立花仙蔵が座っていた。食満はその横に座り学園長の話を聞こうとした。
「ゴホン!では、2人揃ったな。では話をしよう。単刀直入に言うが食満留三郎及び立花仙蔵。2人にはとある任務を任せようと思う。これが指令じゃ」
と、2人に司令書を渡した。
受け取った2人は指令所に目を通した。すると、2人の頭に?のマークが浮かんだ。
「学園長…コレは…」
「用具委員と作法委員の共同任務?ということでしょうか」
「その通りじゃ!!そこに書かれている通り、用具委員長の食満留三郎とその次の学年の浜守一郎、そして作法委員長の立花仙蔵とその次の学年の綾部喜八郎の共同任務だ」
「あの、ここに5人と書いてありますがもう1人は…?」
「おぉ、もう1人は4年の由利若月だ。」
「「は?はぁあああああ!?!?!??!?」」
要約すると・・・
用具委員の食満留三郎と浜守一郎、作法委員の立花仙蔵と綾部喜八郎、そして由利若月の5人でとあるお城にあるとある武具を奪うという指令だった。
この城は、かなり高度な兵力を持っているため大人数で潜入して武具を奪って来い・・・というものだった。