第6章 印象
「お前達…冷静になれ。」
「いや…悪かった。」
「勝負事だとつい…」
「次は…4年ろ組の2人の部屋だ」
と、中在家に殴られてたんこぶを作りながら潮江と七松と共に4年ろ組の部屋にやってきた。
「失礼する。」
「あ、潮江先輩!」
「それに七松先輩と中在家先輩も…どうしたんですか?」
中では、火器についての本がたくさん置いてありそれを開きながら田村三木ヱ門と浜守一郎が火器について話していた。
「2人に由利の事について聞きに来たんだ」
「2人共由利の事はどう思う?」
由利の名前を聞いて三木ヱ門がピクっと反応した。
6年生は当然のように見逃さず三木ヱ門に問いかけた。
「三木ヱ門、何かあるのか?」
「あるも何も…あいつは、ちょ~~っと容姿が優れているからと言って調子に乗って…忍術学園のアイドルであるこの私を馬鹿にして…挙句の果てには、火器の授業で私よりもいい成績を取りやがって…!!ギィーー!!若月ー!!いつか私のユリコでボロボロにしてやるー!!!」
と、さっきの滝夜叉丸と全く同じような反応をし始めた。
それに・・・再び
「おぉー!いいぞ三木ヱ門!!会計委員としてギンギンに勝負しろ!!そしてひねりつぶしてしまえ!!」
「えっ!?いや、ひねりつぶすのは…」
「そうだぞ三木ヱ門!!…etc」
と、さっきと同じような状況に陥り再び中在家が2人を制裁した。そして、冷静な中在家は守一郎にも問いかけた。
「浜守一郎、お前はどうだ?」
「えっ…そうですね。一緒に自習勉強付き合ってくれるし、ごはんも食べてくれる…実習の時もいろいろ教えてくれて…すごくいい奴ですよ!私は、若月を忍たまとして尊敬して信頼してます。」
と、満面の笑みを浮かべて6年の3人を見た。
その屈託のなさに、3人は困り果ててしまった。