第4章 日常
「わぁ~…!!」
「こ…これは!!」
うっかり覗いていた七松小平太と潮江文次郎は彼女のプチ湯浴みに見入ってしまっていた。中在家長治は脱ぎだす前に察して覗きはしなかった。
「…お前達下品だ」
「うっ!?い…いや、これは敵の弱点を探るうえで…必要な…」
「おぉ…!だが13歳の割に…いい!」
「小平太!!言ってることも下品だ…」
「…はっ伏せろ!!」
と、ずっと見入っていた七松小平太が突然小さく叫んで地面に伏せた。声に合わせて潮江文次郎と中在家長治も伏せた。
すると風呂場の窓から針が飛んできた。
3人の気配に気づいた彼女が持っていた毒針を投げ飛ばしたのだ
『…まさか、あたしを見張ってる5年か6年が覗いてたり…しないよな、さすがに…13の女にはさすがに興味持たないよね』
と、身体を拭き終えて新しい晒を巻き直して寝巻を着て風呂場を出て行った。
そのころ、風呂場の外にいた3人は・・・
「…アハハ、アハハハハ!!!」
「げっ!?長治…そんなキレるな!!」
「うーん、やはりいい腕だ!!」
と、それぞれの足元に毒針が突き刺さっていた。
6年生達に、この時間は絶対教師陣に見張りを頼もうと心に決めたのであった。