第3章 条件
「小平太のくせに…」
「核心をつきよって…」
「まぁ、それが最善か…?」
6年生達はそれ以外に作戦が思いつかないようで渋々七松小平太の案で行くことにした。だが全員が浮かばないようで結果、彼の事は他の生徒と同様に接していくということで話はついた。
「じゃあ、みんな今日は休め。明日から気を引き締めながらいつも通りの生活を送ってくれ」
「何かあれば、我々はいつでも協力するからな」
「ありがとうございます。じゃあお前ら、今後は交代であいつを見張ることにしよう。基本は6年が見張る。授業以外や夕方は5年生も頼むな」
「はい!」
「ところで兵助はどうした?」
「そういえば、戻ってこないな」
「まさかとは思うが、あいつあの女に毒されたりなんかしてないだろうな」
「それはないだろう!こんな短期間で!アハハハ!!」
6年生のみんなが笑っているが、5年生の竹谷八左ヱ門だけが戻ってこない久々知兵助を心配していた。・・・天然な久々知兵助ならやりかねないと・・・