第19章 襲撃
『皆さん、本当にすみませんでした…。あたしのせいでこんなことになってしまって…』
彼女が頭を下げると、5年生・6年生はみんな安心した顔をして彼女を見る。そして一番に声を上げたのは七松だった
「ナハハ!!まぁお前が無事ならそれでいい!!細かいことは気にするな!!」
七松は、彼女の頭をぐしゃぐしゃになるまで撫でまわした。
それを見ていた食満や中在家も彼女に近づいて声をかける。
「お前、あんな無茶もうするんじゃねえぞ」
「…無事で、よかった」
5年生達も
6年に倣って声をかけに来た。
「もうびっくりしたぞ、いきなり兵助の手に針刺したと思ったら俺らもいつの間にか眠っちまってたし」
『えっと…ホントにすみませんでした。』
「あとで先生たちにも怒られるな…」
「まぁでも、君が無事でよかったよ。最後は兵助に全部持ってかれたけどな!」
と、最後の女を殺した久々知を5年生達が茶化し始めた。
その奥で正直今回何も活躍できなかった潮江は庭にある大きな石に頭をぶつけてイライラしていた。
そして、彼女の周りの4年生達も・・・
「和歌菜!!無事でよかったぜ!!」
「フン!この滝夜叉丸の活躍があったおかげとはいえ…」
「貴様は今回人質にされたこと忘れたのか?のんきなものだな!」
「そういう貴様こそ!早々に毒なんぞにやられるとは情けないぞ!」
と、守一郎と滝夜叉丸と三木ヱ門がものすごく心配しているようだが2人また喧嘩が始まった。タカ丸も彼女の事を心配してるようで彼女に近づいて頭を撫でる。
「和歌菜ちゃん…無茶しすぎだよ。」
『あ、ごめんなさい…』
「ホントに…よかった」
と、うっすら涙を浮かべているタカ丸に彼女はまた泣きそうになった。
「お前達…!」
と、突然学園長の声が聞こえたと思ったら学園長の部屋の前に学園長と教師陣が集まっていた。