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陰陽の集い 《忍たま乱太郎》 ※移行中

第19章 襲撃




「暗殺しかできない和歌菜が殺せなかったのに、私達がやればこんなにもすんなり事が進むなんて…ねぇ紫」

「そうですねお姉様。こんなことならあんな奴に頼らずに私達が暗殺業を引き継げばよかったかもしれませんわね。」

「本当に、最後の最後まで和歌菜は役立たずだったわね!!」


キャハハハハ!!!と、女2人が学園中に聞こえるのではないかと思うほどの高笑いをして彼女を罵倒し始めた。
それを聞いていた4年生と6年生達は堪忍袋の緒が切れる寸前だった。


「オバサン達、一体彼女の何を見てたんですか?」


そんな女達にサラッと口をはさんだのは・・・
やはり綾部喜八郎だった。


「彼女はとっても魅力的だよ。可愛いし強がってるけど実は弱虫でよく泣くし、優しいし…少なくともオバサン達よりはいい女だし。価値はあるよ」


そう女達に言い放つが、その言葉は女達の逆鱗に触れたようで突然女達が叫び始めた。


「何よ…なによ、なによなによなによ!!!なんで…なんでいつもあいつばっかり!!!」

「姉さん達も…父さんも母さんも…大婆様も…!どうしてあんな奴ばっかり!!!!」


2人の女のあまりの狂気っぷりに男子生徒達は啞然としていた。今まで彼女の事を虐げていたと思って居た女達がまるで彼女に嫉妬しているようで・・・


「もういい!!!さっさと学園長を連れてきなさいよ!!!でないとこのガキを!!!」


滝夜叉丸を抱えていた女が、滝夜叉丸の首に宛がっていた簪を高く振り上げた。6年生達は慌てて各々の武器を持つが、女の方が動作が早くその手を今まさに振り下ろす瞬間だった・・・



『紫姉さん…あたしの友達に手を出さないで』



という彼らは聞き覚えのある声と共に
滝夜叉丸を抱えていた女が突然苦しみだしたのだ。


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