• テキストサイズ

陰陽の集い 《忍たま乱太郎》 ※移行中

第2章 決行




***

「あ!来た来た!!おーい!」


授業が終わり昼食の時間になったため4年い組の3人は揃って食堂へやってきた。そこにはすでに他学年の生徒も集まっており食堂の奥で4年ろ組の浜守一郎が3人を呼んだ。


「守一郎呼ぶなよ!席が狭くなるだろ!」

「いいじゃないか三木ヱ門、みんなで食べた方が美味しいだろ」


と、先に座っていた田村三木ヱ門は嫌そうな顔をしていたが、彼ら3人は無視してもらったお膳を手に席に着いた。


『ごめんな守一郎、いつも』

「気にすんなって!それより若月!今日は俺と手裏剣投げの訓練しようぜ!」

「何を言うか守一郎!若月はこの僕と石火矢の訓練をすると…!!」

「何を言うか!この私と美しさについての…」

「それは一番無駄だ!!」

「なっ!?無駄とはなんだ!!」


と、同じ席内で三木ヱ門と滝夜叉丸が揉め始めた。
これがいつものお決まり、4年生みんなで食事の時は必ず2人が喧嘩し守一郎と彼、タカ丸が止め、喜八郎は無視して1人で黙々と食事をとるのが4年生のあり方となっていた。なので今回のように…


『あれ?タカ丸さんは?』

「ランチ前にくノ一教室の子達に髪結いしに行くって。くノ一教室がさっきの時間外での実習だったらしいよ」


と、1人がかけても誰かがそれを把握しているような状態だった。彼は数日とはいえ、同学年とはかなり良好な関係を築いていたのだ。


/ 196ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp