第2章 決行
『はぁ!!』「とぉ!!」
彼が忍術学園に編入して数日が経過した。
今は4年い組の体術の訓練の真っ最中だった。
今は、彼と滝夜叉丸がお互い苦無を使って疑似体験をしている。
「隙あり!!」『なんの!!』
と、先ほどから滝夜叉丸と彼は互いに互角の戦いを続けていた。しかしあまりに時間がかかるので担当教員がそれを制止しそこで丁度授業は終了した。
『また引き分けか…』
「フフッ…この私と互角で張り合うとは…やはり貴様は私が認めたライバルだな。」
『いつオレがお前のライバルになったんだよ。』
「照れるな若月。名誉なことだぞ!学年一秀才で学園一の実技の成績を誇るこの私と…」
「若月、今度の実習の事なんだけど」
「…喜八郎!なぜ貴様はいつも私が話していると割って入ってくるんだ!!」
「だって長そうなんだもん」
『オレ的には、喜八郎が割って入ってくれるおかげで長話を遮ってくれるからありがてえんだけどな。』
なんだとぉーー!!と怒る滝夜叉丸だが、数日で4年い組の3人はかなり親しくなった。あれから彼は4年生全員と1対1の勝負を繰り広げ全員と互角以上の戦いを見せたため4年生として改めて認められたのだ。