第16章 告白
『暗殺の指令、ですか?』
「そうだ。今度の潜入先は忍術学園の学園長の暗殺だ。」
13歳になったばかりの彼女にタソガレドキ城主の黄昏甚兵衛が彼女に暗殺の命令を下した。
「これに学園長の情報や忍術学園の事が記されている。そして暗殺の方法はお前に任せる。」
『…はい』
と言われて、彼は黄昏甚兵衛の元から立ち去った。
指令書をもらった後・・・
彼女は途方に暮れていた。
『忍術学園なんて…どうやって潜入して仕掛けようかな』
「なんだ?忍術学園に行くのか?」
雑渡昆奈門が指令書を見て途方に暮れ居ている彼女に声をかけてきた。
『あ、はい。』
「それならば、普通の潜入じゃ無理だな。あそこはへっぽこだが侵入者には過剰反応する事務員がいる。」
『は?そんな情報どこにも…』
「だから、生徒として潜入するんだ。」
『生徒?でも、あたしは女で…』
「そっちの方が確実に潜入できるぞ。」
忍び組頭の雑渡昆奈門に言われ、彼女はその案で潜入することになった。
雑渡の指示で、名前も由利若月と偽名を使い入学願も雑渡や高坂が共同で作った偽物を持ち学園に潜入したのだ。男として潜入すれば暗殺の女人一族と言われている由利の一族とは簡単にバレないだろうということだった
・・・それにより、今に至るのだ