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陰陽の集い 《忍たま乱太郎》 ※移行中

第16章 告白



「男が取れないなら、お前は私が受けてきた依頼の人間を殺すんだ。いいな、それくらいしか役に立たないんだから」


彼女は叔母にそう言われて、殺しの依頼のあった人間を姉達が落としてそれを彼女が殺す…という商売を行うようになった。

それが思いの外上手くいったようで叔母さんはとても喜んでいた。でも店が繁盛しても叔母は彼女に対しては冷徹な扱いをしていた。もともと叔母のいうことを聞かなかった彼女の事が嫌いだった叔母は、食事や着物はまともに与えられず売れ行きが悪いと何度も殴られ蹴られたりしていた。
その度に彼女に・・・

「お前は殺すしか能がないんだ!!」
「私に逆らったら、いつでも役人に引き渡してもいいんだからな!人殺しのゴク潰しが!!」

と、罵られ続けてきた。


でも姉達は、叔母に隠れてご飯を分けたり綺麗な簪をこっそりあげたりして妹である彼女をとても可愛がっていた。特に、歳の離れた長女はいつも彼女に「松代おばさんの事は気にしなくていいよ。和歌菜は和歌菜の好きなように生きなさい」と言われていた。
彼女は姉達のおかげで叔母に蔑ろにされてもなんとか過ごしていたのだ。

そんな生活から3年ほど経ったある日・・・
彼女のいた色小屋に、タソガレドキ城城主、黄昏甚兵衛が店にやってきたのだ。


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