第14章 日常.3
まず5年生が向かったのは・・・
彼が今委員会を手伝っている体育委員会・・・なのだが
現在体育委員は裏裏山までマラソンに行ってしまっていていない・・・と思って居たら、いいタイミングで帰ってきたのだ
「とーちゃーく!!」
「ぜぇ…ぜぇ、ぜぇ…な、七松先輩…この、マラソン…何の意味が…」
「ん?何って、鍛錬だ!」
「わ…わざわざ、若月先輩を呼んで、やる事ですか…?」
「ついでだついで!!」
と、1年生の皆本金吾も心配しているがいつものように七松小平太によってマラソンに連れて行かれていた体育委員会に連れて行かれた若月は・・・例の如く死んでいた。
「おい、若月。大丈夫か?」
『ぜぇ…、だ…大丈夫な…わけないですよ…。』
「そうか!まぁ細かいことは気にするな!」
と、ガハハ!!と笑いながら下級生達を置いてまたダッシュで行ってしまった。
「七松先輩!?これ終わったら予算書を作ると!!」
『あぁ~…行っちゃったな…』
「もぉー!!」
と、滝夜叉丸が1人で怒っていると・・・
彼は何かに気づき『あっ!!』と声を上げた。
『三之助君!!待ったー!!行かないでくれぇー!』
「おぉ!?でかした若月!!三之助!!早まるな!!」
と、滝夜叉丸よりもいち早く無自覚な方向音痴の次屋三之助がどこかへ行きそうな所を止めた。
そして、次屋の失踪を阻止した体育委員と若月はそのまま汚れと泥を落とすために水場へと向かった。
「若月!金吾を頼む。私が四郎兵衛を見るから」
『はいよ!ほい金吾君。顔拭いて』
「はい!ありがとうございます。」
と、滝夜叉丸と若月はまるでお兄さんお姉さんのように下級生達の面倒を見ている様を見せつけられた5年生達。
それを見て久々知は・・・
「…アレはもう出来上がってるんじゃないか?」
「うん…ものすごい安心感だ」
と、また別の不安を抱いたのだった。