第1章 編入
「はい、次は図書室だよ。ここは…」
と、タカ丸さんに図書室内の話を聞きながら中を見て回る。
すると、奥の方の本棚の整理をこれまた深緑色の制服を着た人が・・・なんかすごく顔怖い…
「あの人が、図書委員会の委員長の中在家長治さん。」
「…モソ」
『…ん?あぁ…4年い組の由利若月です。』
どうも声の小さい方のようで何も聞こえなかったが、とりあえず彼は挨拶をした。すると、遠くから何か物音のようなものが・・・聞こえて・・・アレ?近づいてる
「いけいけどんどーーーーん!!!!」
と、突然図書室の壁を突き破って誰かが入ってきた。
その人は壁を突き破っておいて大声で笑っていた。
「やっと図書室か…おっ?見ない顔だな!6年の七松小平太だ!!よろしくな!!!」
『あ、え…と、4年の由利若月です…。』
「おうよろしくな!!ところで今長治を探しているんだが…」
と、辺りをキョロキョロする七松さんの背後で・・・
あの声の小さい人が・・・ものすごい怖い笑顔で、笑っている・・・
「小平太ぁ~!!アハハ!!!」
「おっやるか長次!よっしゃー!!いけいけどんどーーん!!!」
と、図書室で2人の先輩が大暴れを始めてしまった
「危ないから、次行こう…」とタカ丸さん言われ早々に図書室を後にした。