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partly cloudy 【ヒロアカ】

第8章 励め青春





隣の席のオールマイトは
力を入れながら食い入るように
ロボカメラの映像を見ている。



「誰か気になる子でもいるんですか?」



「え!?あ、いやいや!!
そんなことないさ!皆を応援してるよ!」



オールマイトが緑谷くんを
気にかけているのは気付いていた。

お昼休みに一緒にいる所も見たし、
消太くんが肩入れしすぎは良くない!と
プンスカしているのも知っている。



でも、教師だって人間だ。
肩入れしてしまったっていいと思う。

明らかにエコ贔屓はいけないと思うが、
そんなことも無さそうだし。



「大丈夫ですよ、彼は。
ちゃんと目標を見据えてるから!」



オールマイトにニコッ笑いかける。



「え!?霞クン!?」



「応援しましょう!」



再び私はロボカメラの映像を見つめる。
耳を掠める実況と解説に対する笑いを堪えながら。






BOOOOOOM!!!


ついに最終巻門。
紅白頭の轟くんとツンツン頭の爆豪くんが
先頭争いをしていると
後方から大爆発が起こり
緑谷くんが爆風に乗ってトップに追い付いた。



隣でオールマイトが
バッ!と両手を掲げガッツポーズをした。



「ふふっ」


つい笑みが溢れる。


「あっ!いや、これは…
はははは……」



オールマイトが申し訳なさそうに
両手を降ろした。






そのまま緑谷くんが障害物競走を制した。





結果を見るとヒーロー科40名
そして普通科が1名、サポート科が1名


総勢42名が予選通過。



ヒーロー科は全員通過した。
……ここまでは例年通り。



ここからだね!みんな!





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