第38章 校外研修会
「え!?」
驚いた。何でいるの?
あれ?夢じゃないよね?え、幻覚!?
急なことでプチパニックを起こしている私
「イレイザー!?」
私の代わりにMsジョークが叫んだ。
もしかして、お迎えに来てくれた……のだろうか。
「相変わらず騒がしいな、ジョーク。」
「どうした、どうした!?
嫁のお迎えか!?イレイザー!!」
Msジョークがニヤニヤとしながら消太くんを肘で突いた。
「嫁じゃないよ……まだな。」
そう言ってポカンしてる私の腕を取った。
消太くんの視線はMsジョークではなく隣にいた男性に向いている。
消太くんの迫力に押され、隣にいた男性は一歩後ずさりをした。
「ク、クラウディアの彼氏さん…?」
「あ……はい!
雄英高校ヒーロー科の教師で
私の、最高にかっこよくて頼りになる…彼氏です。」
えへへ。と恥ずかしくて声が小さいながらも紹介した。
こうやって彼氏を紹介するの実は憧れていた。
消太くんも少し恥ずかしくなったのか首に巻かれている捕縛布に少し口元をうずめた。
「え~!!!
おいおい、付き合ったんなら教えろよ!
水臭いな、イレイザー!
アタシとお前の仲じゃんか!」
「どんな仲だよ。
……霞、連れて帰ってもいいか?」
「もっちろん。
相変わらず余裕なくてダセーな!
イレイザーは!アッハッハ!!」
「霞、行くぞ。」
「え!あ、ちょ、ちょっと待って!!
み、皆さん、お疲れさまでした!
お先に失礼します!!!」
ペコッとお辞儀をして、消太くんの後を追った。
「アッハッハ、残念だったねぇ〜。
クラウディア狙いだったんでしょ?」
私の隣にいた男性教師の腕をMsジョークがバシバシと叩き、男性が項垂れていた。
あの場にいた男性陣のガックリとした様子を知る由もなく、私は消太くんの背中を追いかけた。