第7章 USJ事件
その様子を観察していると
敵の奥に緑谷たちがいるのが見えた。
(あの子たち…!!!)
緑谷と蛙吹と峰田が身を隠している。
死柄木弔と呼ばれた不気味な男が
3人の方へ近づき、
手を触れようとしている。
(崩壊する個性…!!!)
ダッと飛び出して
蛙吹を突き飛ばし、死柄木の手が私に触れる。
(クソ、ここまでか…!)
ギュッと目を瞑るが死柄木の手が触れても何も起きない。
「本っ当かっこいいぜ、イレイザーヘッド」
死柄木が呟いた。
脳みそ丸出しの敵に押さえつけられながらも消太くんが個性を消してくれたらしい。
緑谷が死柄木に殴りかかる。
その瞬間、脳みそ丸出しの敵が死柄木を庇う。
私も立ち上がり
最後の気力で雲を形状変化させ
脳みそ丸出しの敵と死柄木の動きを止めようと試みる。
脳みそ丸出しの敵は雲を簡単に引き剥がし、
私の頭を掴んでぶん投げ、私の身体は壁に叩きつけられた。
「ぐ…!!!」
意識が飛びそうだ…
だ、誰か…早く応援に………
すると扉がバァン!!!と壊れ
オールマイトが立っていた。
「もう大丈夫。私が来た…!」
……オールマイト、良かった
生徒たちと消太くんの………
避難を…………
私は意識を手放した。