• テキストサイズ

partly cloudy 【ヒロアカ】

第7章 USJ事件






そちらに一瞬意識を持っていかれた間に
一人の敵が襲いかかってきた。
咄嗟に躱すも頬を掠め、血が出た。



「くっ…」



ダン!!!!ゴキィ!


嫌な音がした方を見ると
脳みそが直に見えている大きな巨体の敵に消太くんが潰されている。
腕が本来曲がるはずのない角度になっている。
さっきの音は消太くんの腕が折れた音…



「消太くん!!!!!」



脳みそ丸出しの敵が消太くんの頭を地面に打ち付ける。




嫌だ、嫌だ、イヤダ!!!
もう大切な人を失うのは嫌!!!




「ヤメロォォォ!!!!」



私は囲んでいたチンピラ敵を蹴散らし
脳みそ丸出しの敵に向かって
叫びながら武器を振り下ろす。



(ビクともしない!?)



そのまま片手で私の武器を掴むと
私は敵に吹っ飛ばされた。



ザザッと受け身を取る。



すると生徒たちの方にいた
黒いモヤの敵がワープしてきた。



「死柄木弔、生徒一名に逃げられました。」



それを聞いて死柄木弔と呼ばれた不気味な男がブツブツと呟きだし、苛立っていた。






先ほど吹っ飛ばされた際に
腰のポーチから兄の形見のゴーグルが落ちたらしい。
死柄木たちの近くに落ちている。



(お兄ちゃんのゴーグルが!)



そのゴーグルを見た黒いモヤのワープ使いが苦しみだした。


「ぐ…ぐわ…ぁ…」



(え…?苦しんでる…?)



「黒霧。
お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしてたよ…」



「すみ…ません。死柄木弔」



先ほど一瞬苦しんだのは
ゴーグルのせいではなかったのか、
死柄木に謝っている。



/ 446ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp