• テキストサイズ

partly cloudy 【ヒロアカ】

第7章 USJ事件




「さて、やりますか!」


と、私が気合いを入れたところで
階段の下の方からズズズズと音がして
嫌な気配が漂う。


消太くんがバッと振り返り、
「一かたまりになって動くな!!!」と叫んだ。



「…これって!」



「アレは敵だ。13号、生徒を守れ!!
霞、俺たちはアイツらを引き止めるぞ!」



「はい!」



私は雲を形状変化させ腰に巻き付けて浮遊する。
戦闘時のスタイルだ。これなら足も使える。



遠距離攻撃をしかける敵の個性を消太くんが消し、私は雲で捉える。



「ホワイトブロー!!!」




雲を細長く形状変化させ
ムチのようにしならせ敵を攻撃する。



消太くんは捕縛武器で応戦している。
せっかくの戦闘シーンをじっくり見れないのは残念だ。



「もう!数が多い!」



次から次へと立ちはだかる敵。




「しまった、一番厄介そうなやつを…!」




黒いモヤのような風貌のワープ使いが
生徒たちの前に現れるのが見えた。



「私が!」


浮遊して生徒たちの方へ向かおうとすると
わらわらと敵に囲まれた。


「へいへい、かわい子ちゃん。
俺たちと遊ぼうぜ〜」



「調子に、乗るな!!」


腰のポーチから小型警棒を取り出し
ブンッと振ると身長ほどの長さになった。
雲だと物理攻撃ができない為、
格闘の際に使用しているサポートアイテムだ。


ブンブンと振り回して敵を薙ぎ倒す。



生徒たちの方を見ると
黒いモヤが覆い尽くしていた。



(生徒たちをワープさせる気!?)



そちらに駆けつけようにも
敵の数が多くてどうにもならない。


消太くんの方を確認すると
リーダー格であろう顔や腕に人の手を付けた不気味な男と対峙していた。
その男が消太くんに触れると消太くんの肘が崩れた。



「イレイザー!!!」



触れると崩れる個性か!?



「先生ぇ〜!!!」


生徒たちの方からも声が上がる。
13号…!!!


/ 446ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp