第5章 母校
「おう、待たせてソーリー!霞!」
「ううん、今来たところ!
ミッドナイトもご一緒してくれるんですか?」
「そうよ〜、むさ苦しい男共だけだと
あなたも嫌でしょう??」
シヴィーーー!!!とひざしくんが叫び、
消太くんにうるさい。と怒られていた。
「今日は飲むわよ〜〜♪」
ミッドナイトはノリノリだ。
雄英からすぐ近く
少し路地を入ったところにあった
赤い提灯が目印の三猿とゆう大衆居酒屋にきた。
雄英高校教師陣、御用達の店らしい。
まだ他の客はいなかったので
私たち4人は奥のテーブルに陣取る。
「大将、ビールね」
「オレもビーーール!!!」
「あたしはいつものテキーラ♪」
各々飲み物を注文する。
ミッドナイトはいきなりテキーラ…。
「私もビールで!」
つまみはひざしくんが呪文を唱えるように
ペラペラと頼んだ。
消太くんは食べないから何でもいいらしい。
飲み物が届き、乾杯をする。
「霞ちゃん、お酒イケる口?
あとでスペシャルカクテルご馳走するわね♪」
「やめとけ、霞。
えげつないカクテルだぞ。」
ミッドナイトの提案を消太くんが却下する。
そういえば消太くんとお酒を飲むのは初めてだ。
この前、福岡まで来てくれた時はお酒は飲まずご飯だけ食べた。
「私、けっこう強い方ですよ〜」
「あら、じゃあ次は一緒にテキーラかしらね!」
「ミッドナイト、こいつマジでザルっすよ!」
何度か飲んだことのある
ひざしくんがミッドナイトに言う。
「消太くんは?強いの?」
「まあ、人並みだ。
普段あまり飲まないが酔ったことはないな。」
「はい、ウソ〜!!!
こいつは酔うと記憶無くすだけ〜〜!!」
ひざしくんが横槍を入れ
違う。と消太くんが否定している。
「今日はお前を送らなきゃだから
そこまで飲むつもりないよ」
そう言いながら消太くんはゴクゴクとビールを飲み干していく。
(ええ、かっこいい…)