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partly cloudy 【ヒロアカ】

第4章 突然の訪問者






マスターにコーヒーを頼み
消太くんの元へ向かう。



「久しぶり。」



本当に久しぶりだ。
無精髭に伸びっぱなしの髪の毛。
真っ黒のヒーロー服に首元には捕縛布。
声も高校時代より低くなっていて
10年とゆう月日が経ったことを痛感する。



「久しぶり、いきなりびっくりしたよ〜」



「校長命令でな。返事を聞いてこいってさ」



消太くんは何年か前から
ひざしくんや香山先輩と一緒に
雄英で教師をしている。



「電話でよかったんじゃ…」



「断るようなら説得しろって、山田が。」



ひざしくん…
私が消太くんに弱いのわかっててやってるな…。



「うーん。考えてはいたんだけど、
生徒の人生を預かる大事なお仕事だから
簡単に面白そう!って決めちゃいけない気がしてたのよね。」



「そうだな。」



「説得する気あるの?」



「あるよ。」



消太くんはコーヒーの入ったカップに口を付け
足を組みなおした。



本当ですか?
1ミリも伝わってきてませんが…

なんて心の中で悪態をついていると
マスターがコーヒーを持ってきてくれた。




コーヒーをひと口飲んで
フゥ、とひと息つく。

そういえば家で飲もう思って
お湯沸かしたんだった。
入れるの忘れてたなぁ…



消太くんは無言のままコーヒーを飲んでいる。
未だに説得する気はなさそうに見える。


どうしたものか、と消太くんをチラッとみる。
ようやくコーヒーを置いた。
話す気になったようでこちらを見た。


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