第38章 校外研修会
レポートは校長先生からも合格点を頂き
無事に迎えた研修会当日。
レポートが入っているノートパソコンを鞄にしまい、
グレーのパンツスーツに袖を通して部屋を出た。
午前中にヒーロー公安委員会による講義、
昼食を挟んでから各学校代表によるレポートの発表。
それが終わってから懇談会、という流れ。
なんだかすごく疲れそう……
でもしっかり勉強してこないと。
会場は都内のコンファレンスセンター。
広い会議室や大人数での宴会を行えるフロアがあり、一般企業の研修や入試などにも使われるような大きな施設。
雄英の最寄り駅から電車を乗り継いで行く。
コンファレンスセンターの入り口で気合いを入れていると後ろから声をかけられた。
「クラウディア?!」
振り返るとオレンジ色のバンダナが目に入る。
「Msジョーク!?
え~!お久しぶりです!!」
「仮免試験ぶりだな~!!元気してた?」
「元気です、元気です!
Msジョークも研修ですか?」
「アッハッハ、そうなんだよね
めんどくさいことにさ~!」
早速、顔見知りに出会えて緊張もほぐれた。
Msジョークと共に会場へ入った。
ヒーロー科のある高校はかなり数が多い。
その為、今日のような研修もかなりの人数が揃う。
受付を済まして広い会議室へ通された。
「クラウディア、前の方空いてるよ」
Msジョークの後に続いて席についた。
「傑物学園の生徒さん達は元気ですか?」
「元気、元気。
みんな毎日頑張ってるよ~
雄英と合同訓練したいって話してたけど
タイミングが中々難しいね。」
「そうですね~。
連合の動きが見えない以上、雄英に人を集めるのも心配ですし……。」
「ま、おいおいだね!
イレイザーは相変わらず?」
「はい、相変わらず元気です。」
アッハッハ、とジョークは笑った。