第37章 青い空と青い春
朝、学校へ着いてすぐに校長室へと呼ばれた。
何事だろうとドキドキしながら校長室の扉をノックをした。
「失礼します。
おはようございます、校長先生。」
「やあ、白雲くんおはよう。
朝から悪いね!」
いえ、と返事を返し校長先生が可愛らしく座っている机へと足を進める。
「実はね、ヒーロー科の教員を集めた校外研修会が毎年行われていて、我が校からは新人の先生だったり若手の先生に出席してもらっているんだ。
今年は白雲くんに行ってもらいたいのだけど、どうだい?」
「研修会ですか!是非参加したいです!」
教師として、プルスウルトラのチャンス。
もちろん参加したい。
それに他の学校のヒーロー科がどのように授業に取り組んでいるのかも情報交換できるかもしれない。
「本当ならオールマイトにも参加してもらいたい所なのだけどね。
彼が行くと大変そうだからね、いろいろと。」
「確かにそうですね…」
きっと他の参加者に囲まれてしまうだろうな~。
想像が付きやすく思わず苦笑いが漏れる。
「急だけど、研修会は来週末。
都内のレンタル会議室で研修会、その後簡単に交流会があるからね。
是非とも楽しんできてほしいのさ!
……それと、当日までに現代におけるヒーロー教育についてのレポート3000字程度を用意しておいてね!」
「は………い?」
はい!と元気よく返事を返そうとして、踏み止まる……
校長を見やると窓の外を眺めている。