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partly cloudy 【ヒロアカ】

第37章 青い空と青い春






どうに、声をかけてあげたら良い?
消太くんなら、どうする……
お兄ちゃんなら、どうする………



「すみません、弱音吐いて。」

心操くんは右手を首の後ろに当て、笑った。
私は慌てて首を振った。


「……私こそ、何も考えてなくてごめん。
私ね、こうゆう、何て言えばいいのか
わからない時とか、悩んでた時にね
まず考えるのが“自分の尊敬する人だったらどうするか”なんだよね。」


「相澤先生ですか?」

「なんでわかるのよ……。」

「わかりやすいからです。」

「……まあ、いいや。
とにかく、相澤先生なら何て言うかなって考えて」


「『そんなこと考えてる暇あったらやることをやれ。』ですか?」


「………だから
なんでわかるのよ………。」


ハハハ、と心操くんが笑った。
きっと心操くんも消太くんを尊敬して指針にしているのだろう。






「あともう一人の尊敬してる人…
私のお兄ちゃんだったら何て言うかなって。」


「霞先生のお兄さん……?」


「うちのお兄ちゃんはね、
それはもう、ずば抜けて明るい人で
少し無神経なくらいなんだけど、
困っている人を放っておけない人でね。
小さい頃から私のヒーローなのよ。」


私は空を見上げた。
今日は肌寒いが、澄んだ青空に程よい雲。



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