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partly cloudy 【ヒロアカ】

第36章 合同戦闘訓練






消太くん達に追いつくと、
暴走した緑谷くんを麗日さんが止めようと飛び出し、心操くんが洗脳をかけてようやく収まったようだった。


私たち教師陣は、少し離れた所から試合の邪魔にならないように隠れて観察する。

良かった、遠目だが大きな怪我人はいなそうだ。
緑谷くん本人もすでに正気を取り戻し、乱戦に参加している。
みんなまだやる気だ。
もっとも、先程の緑谷くんの暴走が異常なことに気付いていないのかもしれないが。
ここで中断してしまうのは……

チラッと消太くんを見ると、目が合った。
そしてまた生徒たちの方へ視線を戻す。



「オールマイト……
少し、様子を見ます……。」


「相澤くん!何を……」


「第五セット、継続します。」


オールマイトとブラド先生は驚いて消太くんを見た。
私は、ホッとした。



「続行!?
先ほどの緑谷……
明らかに異常だったぞ!?」


「またああなった場合は即止めて、緑谷を退かせます。
個性の範疇であれば俺が止められる。」



「消太くん……」

「相澤くん……何故」


「まだ、みんなやる気だからです。
緑谷も、心操も、みんなまだ勝ちに行く気だ。」


「……おまえ、意外と甘いよな。」


ブラド先生は呆れながらそう言った。



私からしたら、全然意外ではない。

消太くんは元々けっこう甘い。
生徒にも、そして私にも。




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