第36章 合同戦闘訓練
その後の反省会でも
あの消太くんが親指を立てる程だった。
「みんな、凄かったよ!!」
反省会を終え、こちらに歩いてきたA組の面々に声をかけた。
耳郎さん、砂藤くん、瀬呂くんはそれぞれ反応してくれたが爆豪くんには舌打ちをされて終わった。
「最終だ。」
「心操くんどうですかね。
A組も強力なチーム……
頑張ってほしいですね……。」
ついに最終戦、第五セット。
心操くんの編入が認められるのかは、この試合での心操くん次第。
消太くんに稽古をつけてもらうようになってから、今日まで頑張ってきたのを近くで見てきた。
第一試合のようには行かないだろうが、きっと大丈夫。
「霞ちゃん、どうかした?」
「え?」
「難しい顔しちゃって~。
あんまり怖い顔してると相澤くんみたいになるわよ?」
「え!?
そんな怖い顔してました!?!?」
ヤダ、気をつけなくちゃ……。
と顔をほぐすようにグリグリとマッサージした。
「見てる側が緊張してると、見られてる側にも移るわよ?
リラックス、リラ~ックス。
口角上げて、見守りましょう。」
ミッドナイトさんの笑顔を見て
その通りだ、と反省。
私にできることは見届けることだけだ。
しっかりと口角を意識して、笑顔を返した。
「ミッドナイトさん、ありがとう。」