第35章 深く深く
「霞ちゃん、コイビトドウシってなぁに?」
ほらぁ!
ミッドナイトさんのせいでエリちゃんにまで知られちゃったじゃない!
その内話すつもりではいたけれど……。
何と伝えれば良いのやら……。
私が言葉を選んでいると、ひざしくんが助け舟を出してくれた。
「お互い好きで、ずっと一緒にいるってことよ。
ライクの好きじゃなくてラブの方ね!」
「よかったね、であってる?」
可愛らしく首を傾げるエリちゃんに、ひざしくんがオフコース!と親指を立てた。
「よかったね!霞ちゃん!」
「ありがとね。」
純粋な子に素直におめでとうと言われると、何だか照れてしまう。
ミッドナイトさんのいきなりの暴露には驚いたが、いずれ知られるなら今日で変わらないか、と前向きに考えられるようになってきた。
「そういえば、ひざしくんは全然驚いてなかったね。びっくりしなかった?」
「あー……オレは、まぁ
相澤から聞いてたからな〜。」
「え!?いつの間に!?」
「……霞が退院する前の日、だな。
電話で聞かされたよ。」