第35章 深く深く
「デハ、ソロソロ始メヨウカ」
エクトプラズム先生のひと声で
みんなグラスを手に持った。
「霞ちゃん、快気祝い会!
それと相澤くんと霞ちゃんが恋人同士になった事を祝して、カンパ〜〜イ!!」
「「「えッ!?!?」」」
乾杯の音頭を取っていたミッドナイトさん以外、全員が驚きの声を上げ、私の方を一斉に見た。
乾杯する前にビールに口を付けていた消太くんは勢いよく盛大に吹き出してむせていた。
「あ、相澤くん!大丈夫!?」
隣にいたオールマイトがオロオロとハンカチを渡す。
「ミ、ミッドナイトさん!!」
「あら、いいじゃないの。
めでたい事なんだから〜♪」
なんだ、あの人!
もしかしてもう酔ってるの!?
私は絶句するしかない。
その内バレるにしてもここまで大袈裟に発表するつもりはなかった。
「ク、クラウディア……
おめでとうございます……。
その、申し上げにくいですが
ミッドナイト……もう酔ってます。」
13号がコソコソと伝えてくれた。
やっぱりもうすでに酔ってたのか…
「ありがとう……13号。」
私はもう、手元のグラスを煽るしかなかった。