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partly cloudy 【ヒロアカ】

第34章 踏み出す一歩






治癒のおかげでいつもの調子を取り戻していたものの、まだ本調子ではない為、公共交通機関で雄英に戻ってきた私と消太くん。

校長室へ向かってから
私は久方ぶりに職員室へ顔を出した。



「霞ちゃん!!!
心配したわよ!もう!!!」


ミッドナイトさんが、いの一番に駆け寄ってきて抱きしめてくれた。


「ご心配をおかけしました……」


そっとミッドナイトさんに手を触れる。



「霞くん、もう痛い所はないかい?」


「はい。
リカバリーガールとお医者様のおかげで。
オールマイトもいろいろ任せっきりですみませんでした。」


「とりあえず、無事でよかったよ。
こっちの事は気にしないで、ゆっくり休んでね。」


オールマイトに笑顔を向けられて、お礼を述べて私も笑顔を返す。
すると、オールマイトの肩口から消太くんがヌッと顔を出した。


「オールマイトさん……。
俺がいない間にお願いした書類はどうなりました?」


「ワァ!ィザワくん!!?
お、おかえり!え〜っと、それは……あの〜……」


ジロッと消太くんに睨まれたオールマイトは左右の人差し指をチョンチョンと合わせながら、縮こまっていく。


「……まだなんですね。」


「……ゴメンナサイ。」


シュンと項垂れたオールマイトは私はおろか、消太くんより頭ひとつ分大きいはずなのにとても小さく見える。


「オールマイト、私も手伝いますよ。」


身体はもう動くし、激しい運動をしなければ大丈夫。
なので事務仕事くらいは役に立てる。
消太くんも何も言わなかったのでOKということだろう。



「……え、でも……」


「元々は私の仕事ですし、やらせて下さい!」


いいよね?と言う意味を込めて消太くんに目配せした。


「……至急で。」


「了解です!」



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