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partly cloudy 【ヒロアカ】

第32章 立ち込める暗雲






なんとか意識を保とうと堪えるが
状況は絶望的………






するとアーケードの屋根を突き破って
何かがドォーーーーン!!!と降ってきた。





「よォーやく見つけたぜ!蹴っ飛ばす!!」


「……おいおいおい。
まーた邪魔すんのかよ、ミルコ」



No.5ヒーロー、ミルコ。
先日のエンデヴァーさんと脳無が戦った時に
九州まで駆け付けていた。

そのまま、荼毘を追っていたのかもしれない。
助かった………。


私は戦闘の邪魔にならないように
最後の力を振り絞って移動する。
足手まといにならないように。




「邪魔なウサギも丸焼きにしておくか。」


「おっもしれぇ!やってみな!!」



荼毘とミルコがお互い笑みを浮かべながら睨み合う。






「あ?なんだよ、氏子さん。
今、取り込み中………」


荼毘に通信が入ったようだった。
独り言のように話している。

氏子さん……
そいつが私を脳無にしたがっている奴?
ってことは、脳無を作っている黒幕なのかも…


「知らねぇよ、今は例のお使い中。
目の前にヒーローいるぜ?
死柄木たち連れてきたらヤバイんじゃね?
………わかったよ。」


「随分と余裕だなァ!おい!!」


ミルコが跳び上がり蹴りを繰り出す。
荼毘が避けたため、地面にヒビが入った。


「残念、別の用事が出来ちまった。
クラウディアはもう要らねえってさ。
じゃあな~。」


ヘラヘラと笑いながら
神野の時や先日の九州の時と同様、
口から黒い液体を吐き出し
荼毘の身体が飲み込まれて消えた。

一瞬の出来事だった。



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