• テキストサイズ

partly cloudy 【ヒロアカ】

第31章 あたたかい場所






『今日、会議で正式に決まったんだが
心操のヒーロー科への編入試験を兼ねて
今度のA組とB組対抗戦に参加させることになった。』


「え!?本当に!?!?
うわ~、楽しみだけどなんかドキドキしてきた。」


『正直、ヒーロー科の連中と張り合うのは厳しいだろうがな。』


確かに、心操くんは遅れを取っている。
確実に力を付けてきているが、それはヒーロー科のみんなも同じだ。
そんなに甘くはないだろう。


「実践形式で捕縛布を試せる良い機会だと思う。
そんなに甘くないんだって思い知ってもらう為にも、一度ズタボロにやられておくのもいいのかもしれないね。」


『………お前、心操には厳しいよな。
それだけ期待してるってことか。』


「もちろん!
期待しかしてないよ!
なんてったってイレイザーヘッドの愛弟子だもん。」


『そうか。
遅くに悪かったな。ゆっくり休めよ。』


「消太くんもね。あ、お土産は何がいい?」


『土産?要らねえよ。
そんな時間あったら真っ直ぐ素早く帰ってこい。
………朝は霞のコーヒー飲まないと落ち着かない。』


最後の方は声が小さすぎてよく聞こえなかったが、聞き間違いでなければ嬉しい。
お土産はちょっといいコーヒー豆にしよう。


電話が来る前は帰るのが寂しいって考えていたのに、消太くんの電話一つで早く帰りたいって思ってしまう。
なんて単純なのだろう、私……。



/ 446ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp