第31章 あたたかい場所
今日も今日とて朝から張り切って瓦礫を運ぶ。
ボランティア参加の方や、重機を使用してビルを崩す作業員さんたちから瓦礫を雲に乗せてもらい、一時的な瓦礫置き場へ移動させる。
一見、楽そうに見えるが
重い者を一度に運ぶのは中々体力を使う。
一時置き場に何往復かめの瓦礫を降ろし、一度息を大きく吸い込んでから空に向かって腕を伸ばす。
「ん゛ん゛~~~!!!」
「わ~すごか、声~。」
後ろから声がした。
空へ腕を伸ばし勢いよく腰を沿っていたので、そのままの勢いで腰を剃り声の主を確認した。
上下反転しているホークスが目に入った。
「お疲れ様です、霞さん。」
「ホークスもね!
瓦礫の撤去作業は手伝わなくていいんでしょう?
こんな所までどうしたの??」
「エンデヴァーさんを駅まで送ってきた帰りなんです。
頑張ってくれてる皆さんに差し入ればしよかな~って持ってきました。」
「わ~いっ!みんな喜ぶと思う!!
もうすぐ休憩だしね。」