第28章 不器用な人
しばらく談笑していると、消太くんが職員室に入ってきた。
「ご無沙汰してます。
お待たせしてすみません。」
「イレイザー!
なんかいろいろ大変だったね。」
マンダレイが消太くんに声をかけた。
スタスタと消太くんもこちらに歩いてきた。
「その節は、ご迷惑をおかけしました。
巻き込んでしまって申し訳ないです。」
「もういいって。お互い様だよ。」
「それよりさ、イレイザー。
会見観たけどアンタちゃんとした格好すれば男前なんだから普段からちゃんとしたら?」
ピクシーボブが消太くんを上から下まで見ながら言った。
消太くんはため息を吐きながら、余計なお世話ですよ……と呟いた。
「そろそろ生徒たちの方に顔を出しに行こうか。」
虎さんの一言で、プッシーキャッツの皆さんがソファーから立ち上がる。
「クラウディア、また現場で会った時はよろしくね!」
「はい!こちらこそ!
改めて、活動再開おめでとうございます。」
「俺は寮まで案内してくる。後、頼むな。」
「うん!」
プッシーキャッツと消太くんを見送ってから、教師寮へと戻る。